京都シロアリ研究所
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シロアリの種類
普通のアリとシロアリ

前羽が大きく後羽が小さい

前羽と後羽の大きさが同じ
ヤマトシロアリの形態




イエシロアリの形態




シロアリのキケン信号
シロアリの被害のみつけ方
シロアリの被害は人目につきにくいので、気づかないことが多いのですが、次の4つの条件のうち、1つでも当てはまれば、あなたの家はシロアリの被害を受けています。
(1)羽アリがいっせいに飛び出した。
4月~7月にかけて、羽アリがいっせいに飛び出した。
この場合、昼間飛び出せばヤマトシロアリ、夕方~夜にかけて飛び出せば、イエシロアリです。
(2)蟻道や蟻土がある。
(3)壁や柱をたたくと空洞音がする。
(4)風呂場や玄関の、敷居や枠が軟らかくなっている


これが蟻道、つまりシロアリの通るトンネルです。

これはシロアリが蟻道を補修した跡、蟻土です。

シロアリの被害

床下
床下から侵入してくるシロアリにとって、このような床下の残材は恰好な食物で、建物に侵入するためのちょうどよい足場になります。

風呂場
ヤマトシロアリによる風呂場の被害です。シロアリは湿気の多い所を好むので、風呂場や台所・便所など、水回りがよくねらわれます。

大引
イエシロアリによる被害です。 こんな太い大引も、無残に食い荒らされてしまいました。

畳の裏
ヤマトシロアリによる畳の裏の被害です。

柱
イエシロアリによる柱の被害です。

畳の下の巣
これは畳の下にできたイエシロアリの巣ですが、発見しにくい所にできたので、こんな大きな被害となりました。こうなると駆除作業も大変で家屋の補修にも多額の費用がかかります。
シロアリの防除(予防)
シロアリの予防処理
シロアリの被害を受ける前に行なうのが予防処理、これは新築するときに行なう新築予防と、すでにでき上がった家を予防する既設予防があります。
予防処理全体透視図


予防処理は、まず大引と根太・土台・柱の根本、床束などの木材部分に薬剤を吹き付けます。

水を使う風呂場などは、壁の下地の上から下まで、ていねいに吹きつけ、又はハケ等により塗布します。

つぎに基礎コンクリートや束石のまわり、床下の地面に薬剤を散布し、十分に浸透させます。

最後は表面の壁の下地です。地上から1m~1.5mぐらいまでの範囲に吹き付けます。台所の窓の下枠など湿気のある所や敷居も白アリにねらわれやすい所です。
シロアリの防除(予防)

作業はまず、被害を受けている場所や、柱が基礎に接する部分・大引・土台などにドリルで穴をあけ・・・

薬剤を注入します。

さらに、床組などは、今後の予防を兼ねて、薬剤が十分に浸透するよう、ていねいに吹付けを行ないます。

最後に基礎のコンクリートや床下の地面に薬剤を散布します。

風呂場等の水回りで内部から処理の不可能な箇所は外壁に穴をあけ薬剤注入をすることがあります。

コンクリートスラブにもドリルで穴をあけ、薬剤を注入することもあります。